ねこたまご通信
2007年10月18日 13:35
そのワインの名は シャトー・ピション・ラランド 1983年です。試飲したのが1987年でしたので市場にでたばかりの頃でしょう。このワインに衝撃を受け、その後の人生を大きく変えることになります。
とにかくワインをもっと知りたいと思い、本屋に行ってワインに関する本(当時は今のように専門書がありませんでした。)を買いあさり丸暗記する毎日でした。そして その頃始まったソムリエの資格試験を受けようと、なんとなく決意しました。それから1年は独学で、とにかく本を一冊暗記するぐらいの勢いで勉強しました。暗中模索状態での辛い勉強中、それでもくじけずにがんばれたのは、やはりパリで飲んだ「ラランド」の感動があったからです。その後、試験に合格し(517人目の認定でした。)ソムリエとしてホテルで勤務しました。「私はワインが好きでソムリエになったのであって、ソムリエになりたくてワインを勉強したのでは無い。」そのころからのワインブームと相まって、どこかで矛盾を感じる日々でした。それでもワインに囲まれる日々は楽しく満ち足りた毎日ではありました。縁あって自分のワインバーを持とうと決心したときに その時の感動のまま 「ラランド」を迷わず店名に拝することを決めました。私のワインバーは『ららん土』と言います。これは、一粒のブドウの種が荒れた砂地に落ち、そこから根を張り葉を茂らせ、その土地の『土』とともにおいしいワインをもたらしてくれる・・・私自身がそういう人間でありたいという思いからです。また私がそうであったように私の店がお客様にとって、ワインとの鮮烈な出会いの場になってほしいという願いも込めています。最後にシャトー・ピション・ラランドについて説明を少しします。ラランドは一言で表現すると「しなやかな」ワインです。長年の夢が叶い、2年前にフランスのボルドーにあるラランドに行って来ました。すぐ隣には「シャトー・ラトゥール」の畑があり ラランドのテイスティングルームから見渡すばかりのラトゥールの畑を見ながらラランドを飲みました。その時オーナーであったラクサン夫人が『ラランドは「バランス」「エレガンス」「長い寿命」を持ったワインである。』と言われていました。1983年のラランドは今でも3〜4万円で日本でも買えますが、1987年以来 その年のラランドを私は一度も飲んでいません。いつか私自身に納得できたときに飲むべきワインとして「ららん土」のセラーで眠りながら私を待ってくれています。
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かいちまさこがさり気ない日常で感じた事や感動した事 興味のある事や好きな事を家づくりだけで無く、衣食・住に関して綴っていきたいと思います。
どうぞおつきあい下さいませ。
ワイン好きで食いしん坊な方はGM階地のうんちくコーナを
是非、お楽しみ下さい。